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VIVISTOP柏の葉の日常

ロータリーはまっすぐか?

SatoMomoko

Momoko Sato

2018/5/23

ロータリーはまっすぐか?

こんにちは。VIVITAのさとうももこです。
VIVISTOP柏の葉で好きな瞬間のひとつは、子どもと話しているうちに、徐々にその子の頭の中にしかなかったイメージが形となって現れてくるときです。「あ、そんなこと考えてたんだ」って気づくこともおもしろいし、形になったイメージに対して私からアイデアを提案して、それが子どもに採用されたりボツにされたりするのもおもしろい。

今日はそんな子どもとのやりとりエピソードをひとつ紹介します。

かけさんという子がいます。
入会以来、毎週末VIVISTOPにやってくる常連さん。最近は、立派なプラレールの駅をつくったり、ロボコンで優勝したりと、まわりの大人からも子どもからも一目置かれる存在です。しかし私の中では「かけさん=とにかく大きいものを作りたがる男子」。

左にあるのがお手製の駅。電光掲示板もちゃんと付いています。

そんなかけさんがしばらく前から取り組んでいる大きいものが「まちづくり」です。去年作った駅とプラレールの周辺に、道路やお店を作り足して広大な街にしようとしているようです。

制作中の道路とお店。

今作っているのは、国道の一部とその沿線の建物だそうです。

それを聞いて、私は思いました。

ほうほう。
「国道の一部」ですと?
「国道の一部」だけで既に1m✕3mくらいあるぞ。
いったいぜんたい、かけさんはどんな大きさのものを作ろうとしているのか…。

VIVISTOPでは家庭だとできないことができるというのは、子どもたちにとって魅力のひとつだとは思うものの、さすがにそんな大きいものを作って置きっぱなしにしてもらえるほどの空間的余裕はないのです。このままかけさんの思うがままに制作を進めると、どこかのタイミングで(本人にとって不本意なタイミングで)、クルーから制作ストップを言い渡さないといけなくなるかもしれない。それは、避けたい。でも、ひとりの子どもにVIVISTOPを占拠させるわけにはいかない。というわけで、いったいどんな街の全体像を描いていて、どのくらいの大きさになるのか、かけさんに詳しくヒアリングすることにしました。

よくよく聞いてみると「このへんに高速道路があって、空港があって、駅のロータリーは2階にあって…」と、教えてくれるので、かけさんの頭のなかには完成図があるようです。しかしいくら聞いても私の頭の中には完成図が浮かばないので、ふたりで紙に書きながら、情報を整理することにしました。

そして書いたのがこちら。

青い線がプラレール、赤い線が国道、黒い線が高速道路。

どうやら3種類の道が同心円状に配置されているイメージらしい。ここまでかいたところで、かけさん本人は「はじめて目指すべきゴールが見えてきた!」とのことでやる気がアップしております。

しかしこれでは肝心の「最終的にどのくらいの大きさになるのか」が見えないので、私の悩みは深まるばかり。より詳細な設計図に落とし込んでいくことにしました。

まずは線路の部分をかきます。「あー(プラレールの)写真持ってくればよかったなー」と言いながら記憶を頼りにIllusrator上でさくさくと線路をかいていくかけさん。

線路ができたところで、国道や高速道路をかき足していくことにします。道の配置はなんとなく分かるけれど、それぞれの道路間の接続をどうするのかが難しいところ。ややこしいのでここは作業を手伝って、かけさんのイメージを聞きながら道をかきたしていきます。

さあ、ここで問題勃発です(私とかけさんの間で)。
かけさんが「空港のロータリーはまっすぐでいい」と言うのです。

「ロータリーは、まるいよ?」と私。

「複雑にしたくないからシンプルにまっすぐにしたい。それで高速道路から続いている道がくるっと回ってまっすぐ駐車場につながる。」と、かけさん。

「へ???くるっとまわるっていうことは、まるいロータリーってことじゃないの?」と私。

「いや、成田空港のロータリーはまっすぐだ。」とかけさん。

はたと思い当たる。もしかして…。

「成田空港のロータリーだってまるくなってるよ?ほら」と言って、google mapで成田空港を検索して一緒に見てみたところ…。

(かけさん)「ほんとだー!空港のロータリーまるくなってるー!!」

(私)「(えーーー??!)」

この一連のやりとりが、私にとってはすごくおもしろかった。

おそらく、かけさんが見た限りでは、ロータリーと名の付いている場所は、まっすぐに道が通っている場所だったんでしょう。でも彼が直接見たものに基づいたイメージと、地図で俯瞰して見たものの間にはちょっとしたギャップがあることが、google mapを見た瞬間、明らかになったのです。

そうして無事、かけさんのまちづくりは一歩前に進んだのでした。

このまちづくり、LEDの信号をつけたり、池?を設置したり、まだまだやりたいことのイメージがたくさんあるようで、1年以上かけて完成させる予定だそうです。なにごとも有言実行してきたかけさんですから、きっとユニークな街ができあがることでしょう。

それにしても。ざっくりながら設計図を作ってみて分かったことは、少なくとも5m✕7mくらいの、本当に広大な都市ができあがりそうだということ。ああ、どうしよう、お片付け問題…。そんな大人の心配をよそに、今日も子どもたちは自由に活動を繰り広げるのでした。

おしまい。

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